制作レポート 三本木歓 Tea Box Jorney
【川根本町・前田工房さんへ】
アーティスト・三本木歓氏の今回プランは
茶箱と緑茶をメインに使用したもの。
大井川鐵道自体を舞台に、
緑茶の入った茶箱を来訪者によって「旅・冒険」させていくという
参加型のアートプロジェクトです。
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三本木 歓
Kan Sanbongi
東京生まれ。
建築設計事務所勤務及び個人での設計活動と並行して、建築的な思考法をベースにしたインスタレーションの制作発表を行う。
主な展示としてゲンビどこでも企画公募2019展(特別審査員賞受賞)等。
<今回作品>
〇作品タイトル:
Tea Box Journey
〇作品概要:
古くより国内外への輸送手段として用いられてきた茶箱。その本来的な姿てある、「茶葉を運ぶ」という用途を鉄道を介して再現し、そこに無人駅と人々との新たな関係性を構築する。
茶箱と共に車窓の旅を楽しむひととき。箱の蓋は車内に乗車後にお開けください。
〇作品設置場所:
大井川鐵道無人駅駅舎を起点に来訪者の手によって作品が移動するプロジェクト。
見かけたらぜひご参加ください。
(作品のある場所は会期中GPS機能にて明示します)
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先日、一般社団法人エコティかわねの神東美希さんにおつなぎいただき、
川根本町にある「前田工房」さんにお邪魔してきました。
茶箱とは、茶葉を新鮮に保存、運搬するために江戸時代後期より使われてきた
杉の木箱。
内側にトタンを施し、防湿、防虫、防酸化機能を高めており、茶箱は100年持つと言われ、そのサスティナビリティに注目が集まっています。
(前田工房パンフレットより抜粋)
最近では、茶葉以外の様々な食品や品物の保存はもとより、蓋のデザインのカスタマイズなど、伝統と革新の融合による素敵な茶箱が人気です。
(前田工房さんのレーザー茶箱は川根本町役場の出産祝いに採用されているのだそうです。うらやましい!)
茶箱いすもとってもかわいい!
代表取締役の薗田喜恵子さんを中心に若い職人さんが多数いらっしゃり、とても明るい雰囲気。
静岡県内の茶箱専門メーカーがどんどん減少している中、伝統の技術がきちんと受け継がれていることが伺え、我々までうれしい気持ちになりました。
製法や素材、様々な大きさなどを丁寧にお話いただきました。
さらに、一般社団法人エコティかわねの代表理事であり、日本茶インストラクターの資格も持つ芦沢哲哉さんもいらしてくださり、茶葉の香りについてもレクチャいただきました。
会期中は茶箱と茶葉が普段とは違った視点からアート作品として発信されていきます。
ぜひ、みなさまも、Tea Box Jarneyにご参加くださいね!
前田工房さま、エコティかわねの神東さん、芦沢さん、お忙しい時間に本当にありがとうございました!
*アーティストの方々が現地に入る際は、PCR検査を実施し、陰性を確認した上で移動しております。
前田工房
https://kawanechabako.jp/
一般社団法人エコティかわね
https://kawanehon-eco.com/